往復書簡 まるこよし

まるこ⇄よっしー

まるちゃんのmixiへのリスペクト

まるちゃん

 ファイヤーってなんだよ(笑) から始まる往復書簡です。

 昨日のまるちゃんは仕事が進んでいないわりには、お返事が早かったですね。うそうそ、先読みしてる感覚でちょっとお得な気分になったよ。

 まるちゃんのmixiってタイムカプセルみたいだね。たまに掘り返してるのがおもしろい。だいたい、古い日記って黒歴史扱いじゃないの?  びっくりするぐらい自分で見て爆笑してるよね。たしかにまるちゃんの昔の文章はおもしろいけど、もしもわたしがわたしの過去の日記を読んでもあんなに笑えるのだろうかと。ある種のタフさか、自尊心なのか、過去の感情を笑える感覚に恐れ入る(笑)いつか今度、まるこのmixi一緒に見たいな。

 ご存知の通り、わたしは今までずっとブログも含めて自分の文章を書くのを避けてたの。それで思い返してみたんだけど、日記も含めて、そういうのが苦手だったのに理由がある。

 1.わたしが死んだあと、誰かが日記を見つけて「ああよっしーはこんなことを思ってたんだね…」と思われるのが嫌だ

 2.過去の日記を振り返ってみて、自己嫌悪になるのが嫌だ

 特に1については、仮に通り魔に刺されて死んでしまったとして、ニュースで大々的に事件の報道がされているときに、日記が開示されるリスクを考えていた。大まかな報道が一通り済んだら「被害者はこんな人でしたよ」という謎の方向性にシフトしてくることがあるよね。

「明るくて近所でも挨拶をかかさない、いい子でした(挨拶だけでしょ?ご近所A氏)」
「信じられない。クラスのみんなにも慕われてました(本当に友達か?生徒B)」
ナレーション:"理不尽にこの子の未来は奪われたのだ。
 夢は保育園の先生だったーーー(友達との笑顔の写真)”

 ……これが死ぬほど嫌すぎた。死んでしまったらどうする?ってことを考えているのに、殺されること自体よりもこれが断然嫌だった。死への実感が単に薄いだけなのかもしれないけど。

 通り魔だったらまだいい。ストーカーとかバイト先の知人とかそういうので万が一、事件に遭ってしまったときは、被害者の人間性まで細かに報じられることがよくあったから、百万が一の可能性であってもそのリスクは犯したくなかった。今となってはそういう報道の仕方はだいぶ少なくなったけど、プライバシーの意識が低かった頃は、被害者の情報が公にさらされることが多かった気がする。勝手に人の日記を公開すな!と思ってた。ワイドショーで消費されるなんてもってのほかで二次被害もいいところだ。

 という話をすると、ほぼほぼ起こりえないケースを想定して怯えているなんて、変わった人だとか、不思議ちゃんを演出している痛いやつだと思われていたかもしれない。たしかそんな目をしている人が多かった気がする。ただ、往復書簡3、4回目ごろから「この例は極端なケースを指しているだけで、実は別の所に怯えていたのでは?」と考えるようになってきた。

 それで昨日ふと思い出したのが「勝手に日記を読まれた(かも)」という記憶だった(笑)誰に読まれたか(かもしれない)についてはお察しくださいね。子ども時代のわたしは傷ついた。読まれたくないものを勝手に見られた、そうすると本当の想いはどこに書いたらいいのよ? 書きかけの小説は?雑な漫画やイラストは?どこに書いたらいいのよ(子どもながらに自分が稚拙だということはよくわかっていた)。学校に行ってる間に机やノートを見られるかもという恐怖。でも学校に持って行くのは危険すぎる。

 それからか、誰に読まれても恥ずかしくないとか、批判されない文章を書かなくてはいけない、という強迫観念が芽吹いた。それを二十年以上引っ張ってきていて、よく読書感想文とかを乗り越えたなと思う。ちなみに、小学校のときの日記は議事録+感情(定型文)でやり過ごした。

 それをことさら「もしも殺されたら云々~」とか言ってるあたりはこじらせているし、痛いな(笑)単に批判されるのが怖かっただけだね。 いまでも自分の考えを批判されるのは怖いけど、実生活では、だんだんと「他人のことを声高に批判してくるやつの方がおかしくないか?」と思うようになってきたので生きやすくなった。なにに怯えていたのだろう。批判されないように生きることで、引き換えに自尊心を削り差し出してきて、ご存知そこからは地獄である。とにかく運気は悪くなる。好戦的にファイヤーしていた方が、トラブルは多いかもしれないけど活気があるので健康的だよね。

 日記を残さなかったことを若干後悔している。子どものときからいつも「想像力が一番あるのは今だから、なにか残しておかなくちゃ」って危機感があったのに、怖くてなんにもしなかった。勉強したノートも、もちろん宿題の日記も、節目節目にすべて捨ててきた。断捨離ではなくて、過去のものを見るのが怖かったからだよ。いつも自分を更新し続けたいと思っていたから、過去をなかったかのようにしたかったのかもしれない。

 だからまるちゃんは、たくさん記録が残っててすごい。見返せるのもすごい。私の目からは勇者にも見える。いつも爆笑させてもらいながら、リスペクトの想いが止まらない。まるちゃんはわたしの心のなかの春日かもしれない。

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ポテトサラダ作ったよ♡

盛り付け…