往復書簡 まるこよし

まるこ⇄よっしー

物欲を全部満たしたら物欲はなくなるのだろうか

よっしーへ


 「子どもの方から『わたしを産んでください!』なんて無いのだから、そもそも勝手なものなのかも知れない。」とあって、ほんとにそれに尽きると思ったよ。結局産むも産まないも自分の勝手だし、妊娠出産育児について思うことは自分についてのことばかり。実際に子どもが産まれたらそうではなくなるのかもしれないけれど、まあ、産むのは少なくとも今じゃないんだろうと思う。わたしもほとんど変な癖のようにいろんなことの原因について考えるけれど(誰かのなにかの発言や言葉遣いについてまでその背景を探ってしまうのでたちが悪い)、結局自分の想像できる範囲のなかでしか考えられないし、解決につながっているのかは不明。でも、そうせざるを得ないのでそうしているところも少なからずある。訳の分からないものについて、少しでも近づきたいと思う。母についても、子どもを産むことについても。

 本人曰く、強欲な野心家のよっしー。強欲な野心家だったら元彼には新品の最新機種のiPhoneをたかってるだろうし、より美しくなるために自分を追い込んでハードに努力してそうだ。よっしーは強欲な野心家なわけではないと思うよ笑。自分を大切にするのって難しいよね。自分のお洋服とか美容とかにお金をかけるのがもったいないと思ってしまう気持ちは分からなくもない。でもね、こないだちゃんとした喪服が欲しいと思って、思い切って銀座のドーバーのギャルソンで買ったのよ、ワンピースとジャケットで十三万円。ひっくり返るような値段だったけど、大人だしちゃんとしたいと思って。まだ着る機会がなくてしまってあるんだけど、なんていうかそれを持ってるだけで背筋の伸びる思いがする。たまには自分のための高い買い物も悪くないなあと思ったよ、なんて、ゾゾタウンのセールで買った千四百円のワンピースを着てこれを書いている笑。

 家の中に緑があるのはいいね、よっしーは最近家の中を緑であふれさせていると聞きました。我が家の緑といえば、結婚記念に植本一子さんに写真を撮ってもらった時に使ったお花を、ドライフラワーにして吊るしてるくらい。ドライフラワーって風水的に良くないらしい。そんなこと気にせず大切な思い出の品としているけれど。水気を含んだ土の匂い、わたしも好きだなあ。アヴェダのサップモスっていうシャンプーがあるんだけど、それがまさに水気を含んだ土の匂いで、最高なんだよなあ。森の香りらしいんだけど、よくある森っぽい感じじゃなくて、マジで湿気のある森の木の匂いみたいな感じなの。それもなかなか高価なんだけど、また使いたい。わたしは最近あれも欲しいこれも欲しいで物欲が止まらないよ〜。

 今日は阿佐ヶ谷で久しぶりに双葉双一さんのライブに行こうと思ってるけど、その前によっしーと少し会えそうなのでウキウキ。気合い入れて化粧したよ。また後ほど!

 

まるこより